日本口内フローラ研究会設立の経緯

腸内の善玉菌が健康維持や増進に深く関係すると、一般的に知られるようになって久しくなります。

 

腸の中で様々な細菌が共生している細菌叢(そう)を「腸内フローラ」と呼びます。

 

「腸内フローラ」という言葉も、ヨーグルトの広告で使われたり、解説本が出版されたり、あるいはテレビのニュース番組の特集で扱われることも多くなり、世の中に広く認知されるようになりました。

 

善玉菌や、善玉菌のエサとなる食物繊維を摂取し、腸内フローラのバランスを改善していくことは、ただお腹の調子を良くするだけではありあせん。

 

アレルギー、アトピー、生活習慣病、肥満、老化、認知症、精神障害、花粉症

 

などの予防、改善に効果があることが分かってきています。

 

実は、口の中も腸の中と同様に、善玉菌、悪玉菌などが共生しています。

このような口の中の細菌叢を「口内フローラ」と呼びます。

実は、腸の中に次いで、細菌数が多いのが口の中なのです。

 

つまり、健康の維持、増進には「口内フローラ」を無視することはでないのです。

 

口の中の病症は、虫歯、歯周病、歯肉炎に止まりません。口の中は耳、鼻、咽とつながっているので、肺より上の部分、いわゆる上気道全体に影響するからです。

 

口の中にしかるべき善玉菌が居ること、あるいは悪玉菌を抑制することで、扁桃腺炎、中耳炎、副鼻腔など、上気道で起こる様々な病気予防を期待することができます。

 

また、口の中には、免疫力を高めたり、口臭を抑えたりする善玉菌も存在することも報告されています。

 

健康維持、増進には「口内フローラ」が欠かせないのです。

 

歯周病や歯肉炎があると、病原菌や炎症を引き起こすサイトカインという物質が直接、毛細血管に侵入してしまいます。

 

歯周病菌は非常に恐ろしく、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞など、全身疾患を引き起こすことがあります。

これでは、いかに食べ物に気をつけて胃腸を健康に保てても、日頃の運動を心がけていても、元も子も無くなります。

 

まさに、

 

「お口は健康の入り口」

 

なのです。

 

ですが、まだまだ「口内フローラ」の重要性や考え方は腸内フローラと比べても一般的とは言えません。

口内フローラの重要性を世の中に広め、その考え方と知識を浸透させ、人々の健康維持、促進をはかるのが「日本口内フローラ研究会」を設立した所以です。

 

当研究会では、口内フローラの考え方、知見を世の中で広めるために活動を進めて参ります。